レシートは「消える運命の紙」だった。実は最初から読ませる気がない理由

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コンビニやスーパーでもらうレシート。
財布に入れておいたら、いつの間にか文字が薄くなっていて、
読めなくなっていた経験はありませんか?

「時間が経ったから仕方ない」と思いがちですが、
実はこれ、たまたまではありません。

レシートはそもそも、
長く読ませることを目的に作られていない紙なのです。

実はレシートは、「いずれ消える」ことを前提に設計された、
ちょっと変わった紙。

この記事では、
なぜレシートの文字が消えるのか、
そしてなぜ今でも“消える運命の紙”が使われ続けているのかを、
身近な雑学としてわかりやすく解説していきます。


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レシートの文字が消えるのは「仕様」

レシートの文字が消える一番の理由は、
紙の種類にあります。

レシートに使われているのは、
「感熱紙(かんねつし)」と呼ばれる特殊な紙です。

この紙は、熱が加わると黒く発色する性質を持っています。

レジのプリンターはインクを吹き付けているのではなく、
紙の表面に熱を当てて、
その部分だけを黒くして文字を作っています。

そのため、レシートには
インクが一切使われていません。

この発色はとてもデリケートで、
時間の経過や、熱、光の影響で、
少しずつ元の色に戻ってしまいます。

つまり、レシートの文字が消えるのは、
劣化というよりも、
感熱紙の性質そのものによる「仕様」なのです。


なぜインクを使わない紙が選ばれたのか

「消えるなら、普通の紙にインクで印刷すればいいのでは?」
と思いますよね。

それでも感熱紙が使われ続けているのには、
きちんとした理由があります。

まず、とにかく印字が速いこと。
熱を当てるだけなので、
一瞬で文字が出てきます。
レジでの会計スピードを考えると、これは大きなメリットです。

次に、機械の構造がシンプルなこと。
インクを使うプリンターのように、
詰まりや交換の手間がほとんどありません。
店舗側のトラブルが少なくて済みます。

さらに、コストが安いこと。
必要なのは基本的に紙だけで、
インクやトナーを用意する必要がありません。
毎日大量にレシートを出すお店にとって、
この差はとても大きいのです。

こうした理由から、
「多少消えやすくても、速くて安いほうがいい」
という判断で、感熱紙が選ばれてきました。


レシートは「長期保存」を想定していない

ここが、今回の一番のポイントです。

レシートは、
家計簿や経費精算に使われることも多いですが、
もともとは長期間保存されることを想定していません。

本来の役割は、
その場で金額や内容を確認できれば十分、というもの。

返品や交換の証明としても、
必要なのはせいぜい短期間です。

そのため、
「何年後でも読めるようにしよう」という発想自体が、
最初からなかったのです。

だからこそ、

レシートは「消える運命の紙」
最初から読ませる気がない

という言い方ができます。


どんなときに特に消えやすいのか

感熱紙は、特定の環境で特に文字が消えやすくなります。

夏の車内など、高温になる場所。
窓際のように、直射日光が当たる場所。
財布の中で、体温に長時間さらされること。

また、アルコールなどの成分が付くと、
一気に色が消えることもあります。

こうした条件が重なると、
数週間から数か月で、
読めなくなってしまうことも珍しくありません。


それでも私たちはレシートを取っておく

レシートは本来、
「その場で確認するための紙」ですが、
私たちはそれ以上の役割を求めてしまいます。

家計簿、確定申告、保証、経費精算。
後で必要になる場面は、確かに多いですよね。

その結果、
「大事に取っておいたのに消えた」という不満が生まれます。

でも見方を変えると、
レシートのほうが
本来の役目どおりに振る舞っているだけ
とも言えます。


消したくないときはどうすればいい?

どうしても保存したいレシートがある場合は、
紙のままにしておくよりも、
データとして残すのが一番確実です。

スマホで写真を撮るだけでも十分ですし、
スキャンして保存すれば、
後から内容を確認できます。

「消える運命の紙」だと知っていれば、
受け取ったその場で対策する意識も生まれます。


電子レシートが増えている理由

最近は、
アプリやメールで受け取る電子レシートも増えてきました。

これも、
紙のレシートが消えやすいという弱点を、
データで補おうとする流れだと言えます。

将来的には、
紙のレシート自体が減っていく可能性もありますが、
速さと手軽さの面では、
まだ感熱紙に強みがあるのも事実です。


まとめ|レシートは最初から「消える紙」

レシートの文字が消えるのは、
保存が悪かったからではなく、
そうなるように作られているから。

インクではなく、熱で発色する感熱紙。
速さとコストを最優先した結果、
長期保存は最初から考えられていません。

だからレシートは、

「消える運命の紙」であり、
最初から“読ませる気がない紙”なのです。

次にレシートを手にしたとき、
「そのうち消える紙なんだな」と思い出せば、
少し見え方が変わるかもしれません。

身近すぎて意識しなかった紙の正体。
それが、レシートの雑学です。

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