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熱中症は暑い夏の季節に起こるイメージをお持ちの方がほとんどではないでしょうか?
しかし、近年では冬に熱中症にかかってしまうケースが増加。
冬でも熱中症に注意が必要になってきています。
とはいえ、「寒い季節である冬に何故熱中症にかかってしまうのか?」という部分がわからないと対処のしようがありませんよね?
そこで今回は、冬の熱中症の原因や冬の熱中症に深い関わりを持つ「かくれ脱水」、「冬脱水」について。
隠れ脱水を判断する5つのサインに冬の脱水症状対策。
さらには症状改善に効果的な飲み物の紹介まで。
冬の熱中症に関する情報をお届けさせていただきましょう!
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冬の熱中症は「脱水症状」が原因!
冬の熱中症は「脱水症状」が主な原因だといわれています。
冬に「脱水症状」が起こる原因は以下の通り。
- 水分を取らない
- 冬は乾燥しやすく、脱水症状を引き起こしやすい
- 胃腸炎や風邪による影響
水分を取らない
冬は夏と違い、汗をかくようなことはほとんどありません。(運動時を除く)
加えて、気温が低下。
寒くなるのも相まって飲み物を口にする機会も少なくなってくるかと思います。
ただ、水分をほとんど取らないようだと脱水症状を引き起こす危険がありますね。
人は汗以外にも水分を失うことがわかっており、これを指して不感蒸泄(ふかんじょうせい)と言うのですが、不感蒸泄だけで一日あたり約1Lもの量を消費。
そのため、必要最低限の水分を取っている場合は問題ありません。
ですが、必要ないからと油断していると万が一という事態は十分に考えられるでしょう。
冬は乾燥しやすく、脱水症状を引き起こしやすい
冬は乾燥に悩まされる季節。
一見、乾燥と脱水症状は無関係のように思えますが、そうではありません。
先程少し触れた「不感蒸泄」は乾燥すると効果が増すことがわかっています。
ですので、乾燥した場所に長くいて水分補給もしていない場合。
知らない内に脱水症状に陥っていたということも十分に有り得るでしょう!
「不感蒸泄」だけでも1L近くの量を消費するのに、乾燥によってそれ以上となれば無視できる問題ではなくなってきますよね?
その意味で、夏は暑さによる発汗。
冬は乾燥が原因で起こることも知っておいていただければと思います。
胃腸炎や風邪による影響
これは、自分の不注意というよりは外的な要因によるところが大きいのですが、冬はウイルス性の胃腸炎や風邪が流行りやすい時期。
これらの病気にかかってしまうと下痢や嘔吐の症状を引き起こし、症状の進行と共に体内の水分をかなり減らしてしまうことも確認済み。
その結果、脱水症状が起こりやすくなることが確認されています。
また、風邪の場合は発熱に伴い汗が出てくることも。
発汗は体内の水分消費に繋がってしまうので、万が一、上記の症状になってしまった際はこまめな水分補給をする必要がありますね。
かくれ脱水、冬脱水とは?
かくれ脱水というのは、脱水症状の一歩手前の状態を指した言葉。
冬脱水はその名の通り、冬場に起こる脱水症状のこと。
かくれ脱水という言葉自体は季節に関係なく使われますが、夏と違い、自覚が難しい冬脱水はかくれ脱水の段階で発見するのが極めて困難。
そのため、この二つの言葉はセットで用いられることが多いですね。
正確には脱水症と熱中症は別に分類されているのですが、段階として大量の汗と共に水分を放出。(冬の場合は乾燥と不感蒸泄)
その後、体液不足で脱水状態となって、最終的には熱中症へと至ります。
なので、熱中症対策を行う上で重要になってくるのは脱水症状の正しい理解。
その前段階であるかくれ脱水のところで止める事と言えるのではないでしょうか?
『当てはまったら要注意!隠れ脱水の5つのサイン』
隠れ脱水は前述のように自覚することが困難な症状。
そこで、該当していたら濃厚とされる5つのサインを紹介させていただきます。
- 手の皮膚がカサついている
- 口の中がネバつく
- 便秘になったor酷くなった
- めまいや立ちくらみがする
- 皮膚をつまんで3秒以上元の状態に戻らない
手の皮膚がカサついている
これは手の皮膚が乾燥しているという意味になります。
冬は内外問わずに乾燥しているところが大半。
ですから、どうしても皮膚で露出する機会の多い手の部分は影響が出やすいのですね。
特に体内の水分が減少した時、最初に自覚するのが肌の乾燥。
その意味でも変化がわかりやすいポイントの一つと言えるのではないでしょうか?
口の中がネバつく
これは体内の水分が不足した際、唾液が出にくくなることによって口内がネバついてしまう現象ですね。
体内の水分量と唾液の分泌量は密接に関係していますから、隠れ脱水かどうかの判断基準に用いるのであれば、かなり効果的と言っていいでしょう!
この他、唾液が少なくなったことでパサつきを感じるケースもありますので、参考にしてみてください。
比較的自覚しやすいポイントの一つなので、覚えておいて損はありませんよ。
便秘になったor酷くなった
便秘の大きな原因の一つは便に含まれる水分が少なくなること。
便に水分が含まれず硬いままだと便秘になりやすくなります。
便秘の有無で判断する場合、急に便秘になった。
もしくは突然、便秘が酷くなったという場合に隠れ脱水が疑われますね。
なので、元から便秘だったわけではなく、急に症状が生じたというケースでは脱水の可能性は高いと考えていいでしょう!
めまいや立ちくらみがする
脱水症の比較的軽い段階の症状として「めまい」。
段階が進むと「立ちくらみ」が起こります。
この2つは体内の水分が減少すると共に生じることがわかっており、代表的な症状でもありますから、一つの判断基準になるのは間違いありません。
皮膚をつまんで3秒以上元の状態に戻らない
皮膚は通常、水分を含むため、つまんでもすぐに戻るように出来ています。
しかし、水分が不足していると弾力が無くなり、戻るまで時間がかかるケースも!
人によって個人差もありますが、3秒以上元に戻らない場合は水分不足が疑われ、同時に隠れ脱水の可能性が濃厚となりますね。
冬の脱水症状の対策は?
次は冬の脱水症状の対策について。
主な対策は以下の通り。
- こまめな水分補給をする
- 部屋を乾燥させない
- 3食しっかり食べる
こまめな水分補給をする
熱中症対策の基本はこまめな水分補給。
これはどの季節でも同様です。
ただ、夏と違い、積極的に摂る必要がない冬はある程度意識して摂るようにするのが対策として最も効果的。
加えて、水分を補給する際、電解質の含まれている飲み物ならより効果が期待できるでしょう。
電解質が不足しているとせっかく水分を摂っても体内バランスを保つために尿と共に排出してしまいます。
ですから、効果的な水分補給を行いたいなら電解質も取れる飲み物が好ましいですね!
電解質が取れる飲み物については「効果的な飲み物」のところでご紹介しますので、是非、最後までお付き合いください。
部屋を乾燥させない
冬の熱中症は水分不足もそうですが、それ以上に乾燥が問題。
なので、加湿器をお持ちの方は加湿器を使うことで乾燥を防ぐことが可能。
ただ、お持ちでない方でも出来る方法がありますので、併せて紹介させていただきます。
その方法とは、「濡れたタオルを部屋に干す」。
もしくは「洗濯物を部屋干しすること」。
洗濯物の部屋干しは匂いの関係で嫌がる人も多いですから、やるのであれば濡れたタオルがベストですね!
3食しっかり食べる
今の時代、一日3食食べる時間が取れない方も多いでしょうが、3食しっかりと食べるだけでも冬に脱水症状になるリスクを大幅に減らすことが可能。
食事の中には汁物など。
水分が含まれているものも多いですし、何よりも栄養を失った体に必要な栄養素を補給し続けることで予防効果も期待できますね。
それに加えて、水分を多めに摂っておくと完璧と言えるのではないでしょうか?
脱水症状に効果的な飲み物は?
先程も少し触れたように脱水症状に効果的な飲み物には電解質が含まれていることが前提条件。
その辺りを踏まえると「経口補水液OS-1」や「ポカリスエット」がおすすめ!
軽度の症状なら「ポカリスエット」。
重度であれば、「経口補水液 OS-1」が効果的!
注意点としては「OS-1」は薬局やドラッグストア等を中心に販売している点。
多くのスーパーでは販売されていないケースがほとんど。
ですので、購入する際は最寄りのドラッグストアを利用するようにしてください。
また、補足としてですが、「ポカリスエット」と並ぶ知名度を誇る「アクエリアス」にも電解質は入っております。
なので、軽度の場合は好みで決めても問題はないでしょう。
まとめ
・脱水症状が起こる原因は「水分を取らない」、「冬は乾燥しやすく、脱水症状を引き起こしやすい」、「胃腸炎や風邪による影響」などが挙げられる。
・かくれ脱水は脱水症状の一歩手前の状態を指して言われる言葉。冬脱水は文字通り、冬に起こる脱水症状のこと。
・かくれ脱水のサインは5つ。「手の皮膚がカサついている」、「口の中がネバつく」、「便秘になったor酷くなった」、「めまいや立ちくらみがする」、「皮膚をつまんで3秒以上元の状態に戻らない」など。
・冬の脱水症状の対策は「こまめな水分補給をする」、「部屋を乾燥させない」、「3食しっかり食べる」等が効果的。
・脱水症状に効果的な飲み物は重度なら「OS-1」。軽度なら「ポカリスエット(アクエリアスでも可)」がおすすめ!
おわりに
熱中症というと思い出すのは、夏に草刈りをしていた時のこと。
その日は異常気象も手伝って物凄い暑さだったのですが、数時間外で作業をしていました。
そんな時、急にめまいと背中からは異常な汗が流れてきて凄く驚いたのを覚えています。
自宅の庭だったので、家に駆け込み、買い置きのあった「OS-1」を飲んでしばらく休んでいたら何とか症状も治まり、どうにか事なきを得ました。
正直な話、手足が震え、背中から異常なまでの汗が出たのはあれが最初で最後の経験でしたから、あの時は本気で焦りましたね・・・。
この話は夏のことなので、冬の熱中症はまだ体験していませんが、一度体験している身でもありますから、そうならないよう気をつけたいと思います。
熱中症は命に関わることもありますので、くれぐれも皆さん、油断しないようにしてくださいね!