エレベーターの「閉」ボタン、実は意味がない?都市伝説と事実

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都市伝説

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意外と知らない「閉」ボタンの真相

エレベーターに乗ったとき、ほとんどの人が無意識に押すであろう「閉」ボタン。「誰か来ないかな?」と不安になりながら、反射的に連打してしまう人も少なくありません。

しかし最近、「あの『閉』ボタン、実は押しても意味がないらしい」という噂を耳にしたことはありませんか?ネットやSNSでも、「閉ボタン都市伝説」がたびたび話題になります。

果たしてその噂は本当なのか?今回は、エレベーターの仕組みやメーカーの説明も交えて、この素朴な疑問を掘り下げていきます。

「閉」ボタンを押しても意味がないって本当?

噂の発端はどこから?

「エレベーターの『閉』ボタンは飾り」「押してもドアの閉まり速度は変わらない」という話は、2000年代からネット掲示板やブログなどで言われるようになりました。特に海外の掲示板では、「アメリカでは閉ボタンはフェイク」という情報も出回り、都市伝説化。

そこから日本にも波及し、「あのボタン意味ない説」が広がったと考えられます。

実際に早く閉まってる気がしない?

エレベーターで「閉」ボタンを押しても、ドアがすぐに閉まらないと感じることは確かにあります。これは以下のような要因によるものです。

  • 自動で閉まるまでの「待機時間」が長く設定されている

  • 安全確認のために最低待機時間が設定されている

  • センサーが人や物を検知している状態では、そもそも閉まらない

つまり、「すぐに反応しない=ボタンが無効」ではなく、安全制御の一部として“あえて”反応しない時間があるのです。

メーカーの見解:「閉」ボタンには意味がある!

実は“ちゃんと機能している”と明言

日本の大手エレベーターメーカー(日立、三菱、東芝など)の公式回答では、「『閉』ボタンは正常に作動するよう設計されています」と明記されています。

たとえば三菱電機のFAQでは、以下のような記載があります。

「『閉』ボタンは有効です。ただし、安全確認の時間を確保するため、設定上すぐに閉じないようになっていることがあります。」

つまり、安全と利便性のバランスを取るために、反応にタイムラグがあるだけということです。

施設によって設定が異なる

商業ビル、マンション、病院、駅など、エレベーターは設置される場所に応じてカスタマイズされています。そのため、「閉」ボタンの反応時間や有効・無効の設定も異なります。

たとえば…

  • バリアフリー優先の施設 → 自動ドア閉鎖までの時間が長く、ボタンの効果が薄い

  • オフィスビル → 忙しい利用者向けに早く閉まる設定

など、設置者の方針や利用者層によって調整されているのが実情です。

海外では「閉」ボタンが機能していないことも?

アメリカでは“装飾ボタン”のケースもある

アメリカの一部では、1990年代以降に制定されたバリアフリー法(ADA法)により、一般乗客が「閉」ボタンを使えないようにすることが義務化されています。

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そのため…

  • 一般利用者は押しても意味がない

  • メンテナンス用の裏モードでのみ有効

  • 「閉」ボタンは見た目だけ存在(いわゆるダミーボタン)

というケースが実際にあります。これが、冒頭で述べた「意味がない」という噂の元ネタになった可能性が高いです。

日本では違法ではないが、配慮が必要なケースも

日本では、現在のところ「閉」ボタンが使えないようにする法律はありません。ただし、バリアフリーの観点から、

  • 障害のある方がゆっくり乗れるよう自動で閉まる時間を長くする

  • 「閉」ボタンを押してもすぐ閉まらない設定にする

…といった設計上の工夫は一般的になっています。つまり、使えないわけではないが、“一拍置くように設計されている”のです。

なぜ「閉」ボタンが必要とされているのか?

ユーザーの「操作感」を守るため

たとえ閉じるのが遅くても、「ボタンを押した」という行動自体が安心感を与えます。これを“ユーザーインターフェース心理学”では「フィードバックの可視化」と呼びます。

つまり、ボタンを押す→何かが起こる、という感覚そのものが「操作している感」を作り出し、利用者の不安を軽減しているのです。

待ち時間の短縮や業務効率にも

特にビル内で頻繁に移動する人にとっては、ドアが閉まるまでの数秒も「時短」に繋がります。オフィスビルやホテルなど、回転率が重要な場所では、ボタン操作で閉めることが業務効率にも影響します。

「意味がない」ように見えるボタンにも、無意識に“効率化”という行動動機が反映されているのです。

閉ボタン以外にも「意味がない」と誤解されがちな機能

開ボタン連打 → 実は効果あり

「開」ボタンを連打しても反応しないように思えますが、これは既にドアが開いているから変化が見えにくいだけです。

連打している間も内部ではタイマーがリセットされており、ドアが閉まらないように維持されているので、実際にはちゃんと機能しています。

フロアキャンセル → ボタンを2度押しで取り消しできる?

一部のエレベーターでは、間違えて押した階のキャンセルが「もう一度押す」ことで可能になっています。ただしこれも機種によって異なり、古いエレベーターでは無効な場合もあります。

これもまた、「押しても意味ない」という誤解が広がりやすい理由のひとつです。

まとめ:「閉」ボタンはちゃんと働いている!

エレベーターの「閉」ボタンには、確かに“反応が遅く感じる”という側面があります。しかしそれは、安全やバリアフリーへの配慮、施設ごとの設定によるものであり、「意味がない」わけではありません。

実際には、多くのボタンが正しく作動しており、利用者の行動や気持ちに合わせて機能しているのです。

次にエレベーターに乗ったとき、ぜひ「閉」ボタンにもう一度、やさしい気持ちで手を伸ばしてみてください。それは、ただのボタンではなく、あなたの安心と効率を支える、小さな仕組みかもしれません。

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