本を買っただけで安心して、結局読まないのはなぜだろう【第5回】

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はじめに:読んでいない本が、また増えている

「これは読もう」と思って買った本。

気になっていた本。
今の自分に必要だと思った本。

でも、気づけばまだ読んでいない。

本棚には、
“いつか読むつもりだった本”
が少しずつ増えていく。

そして不思議なことに、本を買った瞬間だけは、
少し安心している自分がいる。

まだ何も変わっていない。
読んでもいない。

それなのに、

「これで少し変われるかもしれない」

と思えてしまう。

今回は、この感覚について考えてみます。


本を買うと、「まだ変われる気」がする

自己啓発本でも、勉強本でも、語学本でもそうですが、

本を買う時、人はたいてい、

「今の自分を少し変えたい」

と思っています。

もっと成長したい。
新しいことを始めたい。
今とは少し違う場所へ行きたい。

だから本を手に取る。

そして本を買った瞬間、

「まだ自分は変われる」

という感覚だけが、少し先にやって来る。

まだ読んでいないのに、
少しだけ未来が動いた気になる。

たぶん、多くの人が経験している感覚です。


「読む前」が、一番自由なのかもしれない

でも、本は読まれないまま残ることがある。

忙しかった。
タイミングを逃した。
途中で止まった。

理由はいろいろあります。

ただ、少し不思議なのは、

読んでいない本には、

「まだ変われる可能性」

が残り続ける

ということです。

もし最後まで読んで、

  • 思ったほど響かなかった
  • 続かなかった
  • 自分には合わなかった

となれば、そこで一つの現実が見えてきます。

でも読まないままでいれば、

「いつか変われるかもしれない」

は、まだ閉じません。

だから人は、
“いつか読む本”
を持ち続けるのかもしれません。


「知ること」は、「変わること」に少し似ている

本を買う。
動画を見る。
調べる。
保存する。

こういう行動をすると、
少しだけ前に進んだ気持ちになります。

もちろん、それ自体に意味はあります。

知らなかったことを知るだけでも、
人の世界は少し広がるからです。

ただ時々、

「変わった」

ではなく、

「変われそう」

という感覚だけで、少し満たされてしまうことがあります。

そしてその感覚は、
意外と心地いい。

だからまた次の本を探してしまう。


積読は、「怠け」だけでは説明できない

読んでいない本が増えていくと、

  • 意思が弱い
  • 三日坊主
  • 行動しない

そんなふうに考えてしまうことがあります。

でも、本当にそれだけなのでしょうか。

もしかすると積読は、

「まだ諦めたくない」

という感情でもあるのかもしれません。

今すぐ動けなくても、
読む余裕がなくても、

「いつか変わりたい」

という気持ちだけは残しておきたい。

だから人は、
読んでいない本を簡単には手放せない。


本棚には、「止まった未来」が並んでいる

少し大げさかもしれません。

でも、本棚に並ぶ読んでいない本には、

  • やってみたかったこと
  • 変わりたかった気持ち
  • なりたかった自分

が、静かに残っている気がします。

だから「積読」は、
単なる失敗ではありません。

そこには、

「まだ終わっていない未来」

が置かれている。

ただその一方で、

「いつか読む」

のまま時間だけが過ぎていくこともある。

ここで初めて、
少し静かな「もったいない」が生まれるのかもしれません。


今回の「もったいない」は、少しやさしい

ここで言いたいのは、

「もっと本を読もう」

という話ではありません。

読めない時期もあります。
立ち止まる時期もあります。

だから、
読んでいない本を責めたいわけではない。

ただ、本棚を見た時に、

「この時、自分は変わりたかったんだな」

と思い出す瞬間があります。

そしてその気持ちが、
ずっと置き去りになったままだとしたら。

そこには少しだけ、

「もったいない」

があるのかもしれません。


おわりに:読んでいない本は、まだ終わっていない

読まれていない本は、

「変われなかった証拠」

ではなく、

「変わりたいと思っていた自分」

が、まだそこに残っているのかもしれません。

だから人は、本を捨てられないし、
また新しい本を買ってしまう。

それは弱さというより、

「まだ諦めきれていない」

ということなのだと思います。

もしこの記事を読み終えたあと、
少しだけ本棚の前で立ち止まりたくなったなら。

その中の一冊を、
静かに手に取ってみたくなったなら。

それは、
止まっていた何かが、
少しだけ動き始めた瞬間なのかもしれません。

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