徒競走で内側と外側のどちらになったとき、「内側のほうが距離が短そう」「外側だと不利なのでは」と気になる方は多いのではないでしょうか。
実は、レーンが決められているか、自由に進路を選べるかによって、内側と外側の考え方は変わります。
また、同じ距離に調整されているコースでも、カーブの曲がりやすさや走っているときの感覚には違いがあります。
この記事では、徒競走のコースごとの距離の違いから、内側・外側それぞれで意識したい走り方、カーブや追い越しで落ち着いて走るためのポイントまでわかりやすくご紹介します。
自分のレーンに合わせた走り方を知っておくと、スタート前の不安を減らし、最後まで自分のリズムで走りやすくなりますよ。
この記事でわかること
- セパレートコースとオープンコースで異なる、内側・外側の距離の考え方
- 外側のスタート位置が前にずれている理由と、カーブの特徴
- 内側・外側それぞれで意識したい走り方
- オープンコースでの進路変更や追い越しで気をつけたいこと
徒競走はセパレートコースなら距離は同じ、オープンコースなら内側が有利になりやすい

徒競走で内側と外側のどちらが有利かは、コースの形式によって変わります。
決められたレーンを最後まで走るセパレートコースでは基本的に走る距離は同じですが、自由に進路を選べるオープンコースでは、内側を通るほうが距離を短くしやすい傾向があります。
ただし、実際の順位はレーンだけで決まるものではなく、スタートの得意・不得意や当日の走りやすさも関わります。
有利なレーンはコース形式によって変わる
運動会の徒競走では、走る場所があらかじめ決められている場合と、途中から進路を選べる場合があります。
まずは自分が走る競技がどちらの形式なのかを確認しておくと、「内側だから損かもしれない」「外側だから遠そう」といった不安を整理しやすくなります。
| コース形式 | 走る場所 | 内側・外側の考え方 |
|---|---|---|
| セパレートコース | スタートからゴールまで自分のレーン内を走る | レーンごとの距離がそろうように設定されるため、距離だけで大きな差はつきにくい |
| オープンコース | 決められた範囲内で進路を選べる | 曲がる区間では内側のほうが通る道のりを短くしやすい |
| 直線コース | まっすぐゴールへ向かう | 内側・外側による距離の違いはほとんど意識しなくてよい |
セパレートコースでは、見た目には外側のレーンが大きく回っているように感じることがあります。
それでも競技用に線が引かれたコースでは、各レーンの走行距離が公平になるように扱われるため、外側になったことだけを気にしすぎなくて大丈夫です。
学校行事ではコースの広さや種目によって運用が異なるため、説明をよく聞き、自分のレーンや進行方法を事前に把握しておくことが大切です。
一方、オープンコースでは、カーブの内側と外側で通る距離に差が出やすくなります。
たとえばトラックのように曲線部分がある場合、外へふくらむほど移動する距離は長くなりやすいため、無理のない範囲で内側寄りを通れれば効率よく走れる可能性があります。
ただし、周囲の走者との間隔が十分でない場面では、距離を短くしようとして進路を急に変える必要はありません。
- 自分のレーンが決められているなら、その範囲を最後まで走る
- 進路を選べる競技なら、コース全体の形をスタート前に見ておく
- カーブがある場合は、内側を通ることだけに意識を向けすぎない
- 直線中心のコースなら、レーン差よりもスタート後の加速に集中する
レーン差だけでなくカーブの走りやすさも結果に影響する
距離が同じように設定されているセパレートコースでも、走者が感じる走りやすさまで同じとは限りません。
特にカーブを含むコースでは、内側と外側で曲がる感覚が異なるため、普段より走りにくいと感じる人もいます。
内側のレーンでは曲がる場面を早く感じやすく、外側のレーンでは周囲の走者との位置関係をつかみにくいことがあります。
これは優劣が決まるという意味ではなく、それぞれに慣れが必要なポイントがあるということです。
また、外側のレーンでは内側の走者が視界に入りやすく、相手のペースが気になってしまう場合があります。
反対に内側のレーンでは、外側の様子を見ようとして意識が散ることもあります。
徒競走では周囲の速さを追いかけるよりも、自分が出せるリズムを保ってゴールへ向かうほうが、力を発揮しやすいでしょう。
レーンが発表されたら、まずは「走る距離は公平に用意されている」と受け止めるのがおすすめです。
そのうえで、カーブがあるのか、直線だけなのかを確認し、スタートからゴールまでの流れを頭の中で一度イメージしておくと落ち着いて臨みやすくなります。
内側か外側かよりも、自分のコースで最後まで走り切る準備をすることが、徒競走では大切です。
セパレートコースはスタート位置のずれで走行距離がそろえられている
カーブを含むセパレートコースでは、外側のレーンほどスタート位置を前にずらし、どのレーンでも決められた距離を走れるように調整されています。
見た目には外側の走者が前から始めるため不思議に感じますが、これは外回りになる分をあらかじめ計算した配置です。
徒競走でレーンが指定されている場合は、原則として自分のレーン内を走ることで、全員が同じ距離になるように作られています。
外側レーンほど前からスタートする理由
円やカーブの周りを進むときは、中心から離れるほど一周の長さが大きくなります。
陸上トラックのカーブでも同じで、外側のレーンは内側より大きな弧を描くため、同じスタート位置から走ると距離が長くなってしまいます。
そこで、外側のレーンのスタートラインをゴール側へ前に移し、カーブ部分で生じる距離の差をそろえます。
外側のスタート位置が前にあるのは、有利にするためではなく、距離を公平にそろえるためです。
| レーンの位置 | カーブで通る軌道 | スタート位置の調整 |
|---|---|---|
| 内側のレーン | 比較的小さな弧になる | 基準となる位置から始まる |
| 中央付近のレーン | 内側より少し大きな弧になる | 差に応じて少し前から始まる |
| 外側のレーン | より大きな弧になる | 差に応じてさらに前から始まる |
スタートラインが階段状や斜めに並んで見えるのは、この調整が行われているためです。
短い徒競走でもカーブを使う設定なら、コースの大きさやレーン数に合わせてスタート位置がずらされることがあります。
一方で、最初から最後まで直線だけを走る徒競走では、カーブによる距離差がないため、スタート位置はほぼ横一列になります。
スタート前に自分だけ後ろに見えても、スタートラインの位置にはきちんと意味があるため、周囲と比べすぎず合図に集中するとよいでしょう。
外側に見えても走る距離が長いわけではない
外側のレーンは大回りに見えますが、スタート位置が前に設定されているため、決められた測定位置に沿って走れば距離は同じです。
ゴールラインは共通でも、出発地点を変えることで、スタートからゴールまでの合計距離がそろえられています。
そのため、「外側になったから長く走ることになる」と心配する必要はありません。
ただし、距離がそろう前提は、走者が指定されたレーンを守ることです。
セパレートコースでは、レーンをまたいで走ると本来想定された走行ラインから外れ、ほかの走者にも影響しやすくなります。
- スタート前は、自分のレーンの番号とスタートラインを確認する。
- 合図があるまでは、前に出ているほかのレーンを気にしすぎない。
- 走っている間は、できるだけ自分のレーン内をまっすぐ進む意識を持つ。
特に外側のレーンでは、内側の走者が後ろから始まるように見えるため、一瞬だけ自分が先行しているように感じるかもしれません。
けれども、スタート位置の違いを含めて同じ距離になるよう整えられているので、見た目の位置関係だけでペースを判断しないことが大切です。
レーンごとのスタート位置は、全員が同じ条件でゴールを目指すための工夫だと理解しておくと、当日も落ち着いてスタートしやすくなります。
同じ距離でも内側はカーブが急で外側は緩やかになる
徒競走では走る距離が同じでも、内側のレーンほど小さな円を描くためカーブが急に感じられ、外側ほど緩やかに曲がれるという違いがあります。
ただし、内側か外側かだけで結果が決まるわけではなく、コースの形や走者それぞれの感覚によって走りやすさは変わります。
レーン番号による見た目の違いを知っておくと、走る前に必要以上に構えず、自分のコースに意識を向けやすくなります。
| レーンの位置 | カーブの特徴 | 感じやすいこと |
|---|---|---|
| 内側 | 半径が小さく、曲がり方が急になりやすい | 短い間隔で進行方向が変わるように感じやすい |
| 外側 | 半径が大きく、曲線が緩やかになりやすい | 前方への流れを保ったまま曲がりやすく感じることがある |
内側レーンは小回りが必要になる
内側のレーンは、カーブの中心に近いため、同じ区間でもより小さな弧を通ることになります。
そのため、直線からカーブへ入る場面では、進む向きが比較的大きく変わると感じやすいでしょう。
特に校庭に描かれたトラックのように、カーブ部分がコンパクトなコースでは、その特徴を意識しやすくなります。
内側の走者は曲線の内側にいるぶん、外側の走者よりも近い位置でコーナーを回っているように見えます。
これは内側のレーンだけが特別に長くなったり短くなったりしているという意味ではなく、カーブの形そのものが異なるためです。
内側になったときは、「急なカーブがある」とあらかじめ理解しておくだけでも、スタート後に景色の流れが変わって見えても慌てにくくなります。
-
カーブの中心に近いほど、曲線の半径は小さくなります。
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半径が小さい曲線ほど、短い距離の中で向きが変わりやすくなります。
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コースの大きさによって、カーブの急さの感じ方には差があります。
外側レーンはカーブを滑らかに走りやすい
外側のレーンはカーブの中心から離れているため、内側よりも大きな円を描く形になります。
そのぶん曲線は緩やかになり、カーブでも直線に近い感覚で前方を見やすいと感じる人もいます。
外側のレーンが走りやすいといわれることがあるのは、この緩やかなカーブに理由の一つがあります。
一方で、外側ではコース全体の外周に近くなるため、内側とは周囲の見え方が変わります。
カーブが緩やかであっても、運動会や学校行事の徒競走では地面の状態、コース幅、ほかの参加者の動きなど、当日の条件も走りやすさに関わります。
そのため、外側になったから必ず有利と考えるよりも、カーブの見え方が異なるレーンだと受け止めるのが自然です。
また、短い距離の徒競走ではカーブを走る時間そのものが少ない場合もあります。
直線中心のコースなら、内側と外側によるカーブの印象は小さくなります。
反対に、カーブを含む距離では、レーンごとの曲がり方の違いを感じやすくなるでしょう。
視界や他の走者の見え方にも違いがある
内側と外側では、カーブ中に見える景色や、ほかの走者との位置関係の受け取り方にも差が出ます。
内側のレーンでは、外側を走る人が視界の斜め前や横に入りやすく、カーブの外へ広がって見えることがあります。
外側のレーンでは、内側を走る人が自分より内側にまとまって見えやすく、コーナーの途中では位置関係をつかみにくく感じることもあります。
これは走者同士の力の差をそのまま表しているとは限らず、曲線上での見え方による影響も含まれます。
とくにカーブでは、隣のレーンとの間隔が直線のときと違って見えやすいため、一瞬の印象だけで焦らないことが大切です。
| 場面 | 内側から見えやすいこと | 外側から見えやすいこと |
|---|---|---|
| カーブの入口 | 外側の走者が広がるように見える | 内側の走者が内方に集まって見える |
| カーブの途中 | 外側のレーンとの距離感が大きく見えやすい | 内側の走者との前後関係が判断しにくいことがある |
| 直線へ戻る場面 | 周囲の位置関係が整理されて見えやすい | 周囲の位置関係が整理されて見えやすい |
レーンによる見え方の違いは、初めてカーブを走る人ほど気になりやすいものです。
けれども、内側は急め、外側は緩やかという特徴を知っていれば、当日の感覚の違いも落ち着いて受け止めやすくなります。
内側と外側ではレーンの特徴に合わせて走り方を変える

徒競走では、内側なら足運びを安定させること、外側なら走る勢いを保つことを意識すると、レーンの特徴を生かしやすくなります。
どのレーンでも共通して大切なのは、周囲の見え方に焦らず、自分が出しやすいリズムで最後まで走ることです。
走り方を大きく変えようとするよりも、その場で無理なく続けられる動きを選ぶほうが、運動会やイベントの徒競走では力を出しやすいでしょう。
| レーン | 意識したいこと | 避けたいこと |
|---|---|---|
| 内側 | 足の運びを小さく安定させる | 急に歩幅を広げてバランスを崩すこと |
| 外側 | 前へ進む感覚を保って走る | 周囲を見て力みすぎること |
内側では無理に歩幅を広げず細かく走る
内側のレーンでは、歩幅を無理に大きくしようとせず、普段より少し細かい足運びを意識すると走りやすくなります。
大きく踏み出そうとすると、足を置く位置がばらつきやすく、次の一歩へ移るタイミングも乱れやすくなります。
とくにカーブに慣れていない場合は、前へ大きく跳ぶように走るより、地面を軽く押してテンポよく進むイメージのほうが安心です。
細かく走ると聞くと遅くなりそうに感じるかもしれませんが、これは歩幅を極端に縮めるという意味ではありません。
自分にとって自然な歩幅を保ちながら、足を運ぶ回数を少し意識して、着地を安定させる考え方です。
内側を走るときは、スタート直後から必要以上に加速しようとせず、まずは自分の走りやすい速さに乗せることを優先しましょう。
- 足を遠くへ投げ出しすぎない
- 一歩ごとの着地を急ぎすぎない
- 走りにくさを感じたら、歩幅を少し整える
- 最後まで一定のテンポを保つ
「内側だから不利かもしれない」と考えすぎると、体がこわばって普段の動きが出にくくなります。
安定して走り切ること自体が、内側のレーンで力を発揮するための大切なコツです。
外側では緩やかなカーブを生かして速度を保つ
外側のレーンでは、走る方向の変化を比較的ゆるやかに感じやすいため、直線を走るときに近いリズムを保つことがポイントになります。
走りやすく感じるからといって、最初から力いっぱい飛び出す必要はありません。
出だしで力みすぎると、後半に足が重くなったり、腕や肩に余計な力が入ったりすることがあります。
外側を走るときは、スタートから中盤にかけては滑らかに加速し、その後は得られた勢いを落としにくくする意識が向いています。
足を前へ運ぶ感覚が良いときほど、呼吸を止めず、上半身だけに力が入りすぎないよう気をつけるとよいでしょう。
また、外側では内側の走者が視界に入りやすい場面がありますが、相手の動きに合わせて急に走る速さを変える必要はありません。
自分が維持できる速さを見つけ、その速さをゴールまでつなげることが大切です。
- スタート直後は姿勢と足運びを整える
- 走りやすいリズムに乗ったら、余計な力を抜く
- 中盤以降は歩幅や腕の動きを急に変えない
- ゴールが近づいたら、前へ進む意識を保つ
外側の走りやすさを生かすとは、特別な技術を使うことではありません。
自分の走りを乱さず、気持ちよく前へ進める状態を保つことが、結果的に安定した走りにつながります。
周囲に惑わされず自分のリズムを守る
内側でも外側でも、徒競走で意外に大きな影響を与えるのが、ほかの走者を見たときの焦りです。
横にいる人が速く見えたり、前後の位置が気になったりすると、急に歩幅を変えたくなることがあります。
けれども、途中で自分の走り方を大きく変えると、かえって足運びや呼吸が乱れやすくなります。
基本は自分の正面を見て、練習や普段の運動で出しやすいテンポを続けることです。
追いつきたい気持ちが出たときも、いきなり大きな一歩を出すのではなく、腕の動きと足の回転を少し整える程度から意識するとよいでしょう。
反対に前に出ていると感じたときも、周囲を何度も確認せず、ゴールまで走ることに集中したほうが動きは安定します。
- スタート前に深呼吸して気持ちを落ち着ける
- 走っている間は正面のゴール付近を見る
- ほかの走者の位置より、自分の足運びを優先する
- 速さを変えたいときも、急激に動きを変えない
レーンごとの特徴を知ることは大切ですが、それだけで走りが決まるわけではありません。
自分に合うリズムを守り、最後まで落ち着いて走ることが、内側でも外側でも納得のいく走りにつながるでしょう。
カーブは体の傾き・腕振り・視線を整えると走りやすい
徒競走のカーブでは、無理にスピードを上げようとするよりも、体を曲線に合わせ、腕と視線を整えることが走りを安定させるポイントです。
体が外へ流れないように自然な姿勢を保てると、足を運びやすくなり、コーナーを抜けた後も次の一歩につなげやすくなります。
大きく動きを変える必要はなく、少しだけ意識を向けるくらいで十分です。
体は曲がりに合わせて自然に内側へ傾ける
カーブでは、直線を走るときとまったく同じように体をまっすぐ保とうとすると、外側へ膨らむような感覚になりやすいことがあります。
そこで、曲がる方向に合わせて上半身全体をほんの少し内側へ預けるようにすると、足の運びと進行方向をそろえやすくなります。
ここで大切なのは、腰だけを折ったり、肩だけを傾けたりしないことです。
頭から足元までをゆるやかに内側へ向けるイメージを持つと、不自然な姿勢になりにくいでしょう。
傾きが大きすぎるとバランスを崩しやすいため、自分では「少し内側かな」と感じる程度から試してみてください。
とくに急いで曲がろうとして上体が前へ倒れすぎると、足が体の前に流れやすくなります。
胸を軽く起こし、走る方向へ体を運ぶ意識を保つことが、なめらかなコーナリングにつながります。
| 意識したい姿勢 | 避けたい姿勢 |
|---|---|
| 全身をわずかに内側へ向ける | 腰だけを曲げて内側へ倒す |
| 胸を軽く起こして進行方向を見る | 前へ倒れ込み、足元ばかりを見る |
| 力を抜いて曲線に沿う | 肩に力を入れて体を固める |
内側の腕を小さく外側の腕をやや大きく振る
カーブで腕が左右同じ大きさのままだと、人によっては体の向きが安定しにくく感じることがあります。
そんなときは、曲がる側である内側の腕を少しコンパクトにし、外側の腕をわずかに大きく振る意識を持つと、体の回転を整えやすくなります。
たとえば左へ曲がる場面では、左腕は脇を軽く締めるように振り、右腕は後ろへ引く動きを少し丁寧にしてみましょう。
ただし、腕を大きく振り回したり、左右差を極端につけたりする必要はありません。
腕振りは速く走るために力む動作ではなく、足のリズムを支える動きとして考えるとよいでしょう。
肩が上がっていると腕が動かしにくくなるため、スタート前やカーブに入る前に、一度肩の力を抜いておくのもおすすめです。
- 内側の腕は、体の近くを通すように小さめに振る
- 外側の腕は、後方へ引く動きを少し意識する
- ひじは大きく開かず、自然に曲げたままにする
- 肩や手先に余計な力を入れない
腕だけを意識しすぎると、かえって足運びがぎこちなくなることもあります。
最初は「外側の腕を少し引きやすくする」程度の感覚で走り、自分がリズムを取りやすい動きを見つけてください。
足元ではなくコーナーの出口へ視線を向ける
カーブで走りにくさを感じると、転ばないようにと足元を見たくなるかもしれません。
けれども視線が下がり続けると上半身も縮こまりやすく、曲がる先の方向をつかみにくくなる場合があります。
基本は、カーブの先にある出口付近へ視線を置くことです。
進みたい場所を見ておくと、体や足の向きも自然にその方向へそろえやすくなります。
視線は遠くを見上げるのではなく、数歩から少し先の走路をやわらかく見るイメージが向いています。
前の走者や周囲が気になっても、何度も横を向くと姿勢がぶれやすいため、できるだけ顔は正面に近い位置で保ちましょう。
目線を出口へ、体は曲線に沿って、腕は軽く振るという3つをそろえると、カーブでの動きがまとまりやすくなります。
練習できる場合は、ゆっくり走る段階で視線と姿勢を確認してから、少しずつ普段の速さに近づけると感覚をつかみやすいでしょう。
オープンコースでは安全を確かめてから内側へ移動する
オープンコースでは、内側へ寄ることで走る距離を短くしやすくなります。
ただし、いちばん大切なのは周囲の走者とぶつからないように進路を選ぶことであり、内側へ移動する前には必ず前後と横の状況を確かめましょう。
運動会やイベントによってコースの使い方が決められている場合もあるため、案内や係の人の指示を優先してください。
内側は走行距離を短くしやすい
トラック状のコースを走る場合、カーブでは外側より内側のほうが曲線の半径が小さくなるため、同じように一周すると内側のほうが距離を短くしやすい傾向があります。
レーン分けがなく、自由に位置を選べるオープンコースでは、無理のない範囲で内側寄りを走ることがひとつの考え方になります。
特にカーブへ入る前から自然に内側へ寄れていると、大きく回り込む動きが減り、走りの流れを保ちやすいでしょう。
ただし、内側ばかりを見て走ると周囲への注意が薄れやすいため、距離の短さよりも走りやすい空間を選ぶことが基本です。
| 場面 | 意識したいこと |
|---|---|
| スタート前 | 内側へ寄れる場所と周囲の人数を確認する |
| 直線部分 | 前方だけでなく、横の走者との間隔も見る |
| カーブ手前 | 余裕がある場合だけ、ゆるやかに内側へ寄る |
| 人が集まる場所 | 位置取りを急がず、走りやすい場所を保つ |
スタート直後に急角度で進路を変えない
スタート直後は走者が近い位置に集まりやすく、まだそれぞれの走る方向や速さが定まりにくい時間帯です。
このタイミングで内側を目指して急に斜めへ進むと、周囲の走者が避けにくくなり、自分も足元のリズムを崩すことがあります。
内側へ移動したいときは、まず数歩から十数歩ほど自分の走る方向を安定させ、そのうえで空いていることを確認しながら少しずつ寄るほうが安心です。
イメージとしては、横へ大きく切り込むのではなく、進行方向をなめらかに内側へ向けていく感覚が向いています。
-
顔を急に横へ向けず、前方を見ながら周囲の気配を確認する
-
すぐ横に走者がいるときは、その位置を保つ
-
内側へ向かう途中で人が近づいたら、移動をいったん控える
-
腕や足を大きく横へ出さず、普段どおりの動きを保つ
短い距離の徒競走では、スタート直後に慌てて位置を変えるより、最初の加速を落ち着いて行うことも大切です。
周囲との間隔ができてから内側へ寄る判断をしても、十分に走りやすい位置を選べる場合があります。
混雑時は内側にこだわりすぎない
内側が多くの走者で埋まっているときは、無理に入ろうとするより、少し外側でも自分のペースで走れる場所を保つほうが走りやすいことがあります。
人が密集したところでは歩幅を出しにくく、前方の動きにも注意が必要になるため、距離がわずかに長くなっても余裕のある位置を選ぶほうがよいでしょう。
「内側に行けるか」ではなく、「安全に前へ進める場所か」を基準に考えると、判断しやすくなります。
また、コース幅が狭い会場や参加人数が多い競技では、最初から内側へ集まりやすいことがあります。
そのような場合は、走る前にコース全体を見て、どのあたりなら自分が落ち着いて走れそうかをイメージしておくと安心です。
内側へ移動できなかったとしても、前を向いて一定のリズムを保てれば、最後まで力を出しやすくなります。
追い越しは内外にこだわらず十分な空間がある側を選ぶ

徒競走で前の走者を追い越すときは、内側か外側かを先に決めるのではなく、周囲との間隔を保って進める側を選ぶことが大切です。
距離だけを考えれば内側を通りたくなりますが、人が近い場所へ無理に入ると走りにくくなり、周囲にも気を配る必要が増えます。
前方・横・進行先に余裕があるかを確認し、自分の走るリズムを大きく崩さず通れる進路を選びましょう。
前の走者との距離を確保して進路を変える
追い越しを考え始めたら、まずは前の走者のすぐ後ろにぴったり付かず、少し余裕のある距離を保ちながら状況を見ます。
近づきすぎた状態で急に横へ動くと、前の走者が進路を変えたときに対応しにくくなります。
前方だけでなく、追い越したい側にほかの走者がいないか、後ろから速い走者が近づいていないかも確認してから進路を変えると安心です。
特に複数人で走る場面では、一人を追い越そうとして横へ出た先に別の走者がいることもあります。
| 確認する場所 | 見るポイント |
|---|---|
| 前方 | 前の走者との距離が近すぎず、進む先が空いているか |
| 追い越す側 | 横に並ぶ走者や、進路に入りそうな人がいないか |
| 後方 | 後ろから勢いよく近づく走者がいないか |
| 足元 | ライン、段差、水たまりなどで動きにくい場所がないか |
進路を変えるときは、急な横移動ではなく、走る向きを少しずつ変えてなめらかに位置をずらすイメージが向いています。
走者の間に十分な幅がないと感じたら、追い越しを急がないことも大切な判断です。
一度ペースを整え、空間ができるまで待ったほうが、結果として落ち着いて前へ進めることがあります。
接触を避けて直線で追い越す
追い越すタイミングを選べるなら、見通しがよく、進路を保ちやすい直線部分が向いています。
直線では走者同士の位置関係を把握しやすく、横へ移る距離も必要以上に大きくなりにくいためです。
追い越す際は、相手の真横に長く並び続けるより、余裕のある幅を保ちながら一定のリズムで前へ出ることを意識しましょう。
ただし、急に速度を上げようとしてフォームが乱れると、足元や周囲への注意が散りやすくなります。
- 前の走者の動きを見ながら、追い越す側へゆるやかに移る
- 腕や肘を横へ張らず、普段に近い腕振りを保つ
- 並んでいる間も前方を見て、進行先の変化に備える
- 追い越した直後に急に進路を戻さず、前方との間隔ができてから整える
相手のすぐ前へ急に入ると、相手が走りにくくなる場合があります。
追い越したあとも少し前へ進み、お互いが走りやすい間隔を作ってから自分の進路を整えるとよいでしょう。
なお、学校行事や大会では独自の走行ルールが設けられていることもあるため、事前の説明や係の案内がある場合はそれに従ってください。
コーナーでは大回りによる距離の増加に注意する
コーナーで外側から追い越すと、前へ出るための空間は取りやすい一方で、大きく回るぶんだけ走る距離が増えやすくなります。
そのため、コーナーに入る直前や曲がっている最中に無理に外へ出るより、直線まで待てる状況なら待つほうが走りやすいことがあります。
一方、内側にも走者がいて余裕がない場合は、距離を短くしようとして狭い場所へ入る必要はありません。
距離のわずかな差より、安定して走れる空間を優先するほうが、結果的に自分の力を出しやすくなります。
| 場面 | 考え方 |
|---|---|
| 直線で空間がある | 進路を確認しながら、一定のペースで追い越しやすい |
| コーナーの外側に出る | 大回りになりやすいため、前へ出る必要性と空間を見て判断する |
| コーナーの内側が狭い | 距離を優先して入り込まず、走者同士の間隔を保つ |
| 前後左右が混み合っている | 追い越しを急がず、隊列が自然に動くのを待つ |
コーナーでは前の走者も走る向きを調整しているため、普段より進路の変化が読みづらいことがあります。
追い越しを狙うことに意識を向けすぎず、まずは自分の足運びと前方の状況を整えることを優先しましょう。
内側・外側という位置だけで判断せず、安全に走り続けられる空間があるかを基準にすると、徒競走でも落ち着いて判断しやすくなります。
まとめ
この記事のポイントをまとめます。
- セパレートコースでは、レーンごとにスタート位置が調整され、基本的な走行距離は同じです。
- オープンコースでは、内側を通るほうが距離を短くしやすい傾向があります。
- 内側のレーンはカーブが急で、外側のレーンは緩やかに曲がりやすい特徴があります。
- 内側では足運びの安定、外側では勢いを保つことを意識すると走りやすくなります。
- カーブでは体を自然に内側へ傾け、腕振りと視線を整えることが大切です。
- オープンコースで内側へ移るときは、周囲の状況を確認して安全な進路を選びます。
- 追い越す場面では内外にこだわらず、十分な空間がある側を通りましょう。
徒競走は、内側と外側の違いを知っておくと、自分のレーンに合わせて落ち着いて走りやすくなります。
ただし、レーンの特徴だけで結果が決まるわけではないので、走りにくさを必要以上に気にしすぎなくて大丈夫です。
スタートしたら周囲と比べ続けるよりも、自分のリズムを守り、前を向いて一歩ずつ進むことを意識してみてください。
安全を優先しながら最後まで走り切れれば、きっと納得できる徒競走につながります。


